中学生のお小遣い、いくらが正解? 金額設定のヒントと親子で考えるべきこと
お子さんが中学生になると、行動範囲が広がり、友人との付き合いや自分の趣味に使うお金も増えてきますね。「お小遣い、いくらにしよう?」「どうやって渡すのがいいんだろう?」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、中学生のお小遣いの金額設定に関する考え方や、親子で話し合いたいポイント、渡し方のアイデアについてご紹介します。「正解」は一つではありませんが、ご家庭に合ったルール作りのヒントを見つけていただければ幸いです。
なぜ中学生にお小遣いは大切? 学びのチャンス!
中学生にとってお小遣いは、単なる「もらえるお金」ではありません。お金との付き合い方を学ぶ、貴重な教育の機会です。
- 金銭感覚を養う: 予算内でやりくりする経験を通して、物やサービスの価値を実感し、計画性や判断力が身につきます。
- 自己管理能力を高める: 限られたお小遣いをどう使うか、欲しいものを買うために貯金するかなど、自分で考えて行動する練習になります。
- 失敗から学ぶ: つい無駄遣いしてしまったり、後で後悔する買い物をしたりといった失敗も、次への学びにつながります。親が先回りしすぎず、見守る姿勢も大切です。
お小遣いの金額、どう決める? 考慮すべき5つのポイント
金額を決める際に、ぜひご家庭で話し合ってほしいポイントを5つご紹介します。
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1. 何に使うお金か?(範囲を明確に)
お小遣いで賄う範囲を具体的に決めましょう。例えば…
- 友人との交際費(遊び、プレゼント代など)
- 趣味に関する費用(漫画、ゲーム、グッズなど)
- 文房具などの学用品の一部
- お菓子やジュースなどの間食代
- 交通費(定期券以外)
範囲が広ければ金額は高めに、狭ければ低めになります。「これはお小遣いから、これは家計から」という線引きを明確にすることが、後々のトラブルを防ぐコツです。
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2. 家庭の経済状況
無理のない範囲で設定することが大前提です。家計全体の状況を考慮し、継続して渡せる金額を考えましょう。子どもにも「うちはうち、よそはよそ」という考え方を伝える良い機会です。
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3. 学年や年齢
一般的に、学年が上がるにつれて行動範囲や付き合いが広がるため、お小遣いの額を少しずつ上げていく家庭が多いようです。入学時に決めた額を定期的に見直す機会を設けると良いでしょう。
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4. 周囲とのバランス(参考程度に)
友人同士でお金の話が出ることもあります。「〇〇ちゃんはいくらもらっている」という情報に惑わされすぎず、あくまで参考程度に留めましょう。ただし、あまりにもかけ離れていると本人が肩身の狭い思いをする可能性もあるため、地域や学校の状況を少しだけ考慮に入れるのも一つです。
注意点: 周囲に合わせすぎると、家庭のルールや金銭感覚の教育という本来の目的からずれてしまう可能性があります。あくまで「我が家のルール」を優先しましょう。 -
5. お手伝いとの関連性
お小遣いをお手伝いの対価とするか、しないか、これも各家庭の考え方によります。
- 対価としない場合: お手伝いは家族の一員としての役割、お小遣いは金銭教育の一環と切り分ける考え方です。
- 対価とする場合(報酬制): 仕事(お手伝い)をしてお金を得るという社会の仕組みを学ぶことができます。ただし、「お金をもらえないならやらない」とならないような工夫が必要です。基本のお手伝いは無償、特別な追加のお手伝いに報酬を設定するなどの方法もあります。
お小遣いの渡し方:主なパターン
金額が決まったら、渡し方も考えましょう。主なパターンをいくつかご紹介します。
- 定額制(現金): 毎月決まった日に、決まった額を現金で渡す最も一般的な方法。お金の重みや、減っていく実感が得やすいのがメリットです。予算管理の練習がしやすい反面、紛失のリスクもあります。
- 報酬制(現金): 上記の通り、お手伝いの内容に応じて現金を渡す方法。労働対価の感覚を養えますが、金額が変動するため計画性は立てにくいかもしれません。
- 定額制(キャッシュレス): 毎月決まった日に、決まった額をPayPayなどのQRコード決済やプリペイドカード、子ども向けデビットカードなどに送金・チャージする方法。現金の管理が不要で、利用履歴が残りやすいのがメリットです。一方で、お金を使っている実感が湧きにくく、使いすぎにつながる可能性も。利用上限額の設定や、親子での利用状況の確認ルールを決めることが重要です。現代のお金の流れを学ぶ良い機会にもなります。
- ハイブリッド型: 基本の定額(現金またはキャッシュレス)に加えて、特別なお手伝いや目標達成などでボーナスを追加する方法。柔軟な運用が可能です。
- 必要経費型: 必要な時に、必要な金額を都度申請して渡す方法。計画性は身につきにくいですが、無駄遣いは減るかもしれません。中学生には、ある程度自分で管理させる方が教育効果は高いかもしれません。
どの方法が良いかは、お子さんの性格や家庭の方針、キャッシュレス決済へのリテラシーなどを考慮して、親子で話し合い、納得できる方法を選びましょう。
みんなはどうしてる?お小遣いルール実例アイデア
他の家庭ではどんな工夫をしているのでしょうか? ネットなどで見られる実例をいくつかご紹介します。ご家庭のルール作りの参考にしてみてください。
アイデア1:学年別定額+α制
基本額を「学年×〇〇円」のように設定し、毎年自動的に昇給するルール。これに加えて、テストの目標点クリアや、特別な家事(大掃除の手伝いなど)に対してボーナスを追加する方式です。成長に応じた金額設定と、頑張りを評価する仕組みが特徴です。
アイデア2:ポイント制お小遣い
お手伝いや目標達成に応じてポイントを付与し、貯まったポイントを現金やキャッシュレス残高に交換する方式。「お風呂掃除:30ポイント」「読書1冊:10ポイント」のように、具体的な行動とポイントを設定します。ゲーム感覚で楽しく取り組める一方、細かな管理が必要になります。
アイデア3:費目別予算&プレゼン制
少し高度ですが、「交際費」「趣味費」「貯金」など、費目ごとに予算を決めさせる方法。さらに、高額なものが欲しい場合は、なぜそれが必要なのか、どうやってお金を貯めるのかなどを親にプレゼンし、承認を得るルール。計画性や説明能力が養われます。
アイデア4:「お小遣い契約書」を作成
金額、支給日、お小遣いの範囲、お手伝いの役割、前借りのルール、見直し時期などを明記した「契約書」を親子で作成し、サインする方法。ルールを明確にし、お互いの約束事を意識するのに役立ちます。「言った」「言わない」のトラブル防止にもなります。
これらのアイデアはあくまで一例です。ご家庭の価値観やお子さんの性格に合わせて、自由にアレンジしてみてください。
金額だけじゃない! 大切なルールとコミュニケーション
お小遣い制度を成功させるためには、金額設定だけでなく、ルール作りと日頃のコミュニケーションが不可欠です。
- ルールの明確化と共有: いつ、いくら、何に使うためのお金か、追加(前借り)はOKかNGかなど、ルールを親子で確認し合いましょう。可能であれば紙に書き出すのもおすすめです(上記の「お小遣い契約書」も有効です)。
- お小遣い帳の推奨: 何にいくら使ったか記録する習慣は、お金の流れを把握し、反省や計画に役立ちます。強制ではなく、メリットを伝えて促してみましょう。アプリなども活用できます。キャッシュレス決済の場合は、利用履歴を活用するのも手です。
- 貯金の奨励: 目標(欲しいもの、将来のためなど)を設定し、貯金する習慣を応援しましょう。目標達成の喜びは、さらなるモチベーションにつながります。
- 失敗を責めずに話し合う: 無駄遣いをしてしまっても、一方的に叱るのではなく、「どうしてそうなったのか」「次はどうすればいいか」を一緒に考える機会にしましょう。
- 定期的な見直し: 子どもの成長や状況の変化に合わせて、お小遣いの金額やルールを定期的に見直す話し合いの場を持ちましょう。
(参考)中学生のお小遣いの相場は?
金融広報中央委員会の調査などを参考にすると、中学生のお小遣いの月額平均は1,000円~3,000円程度の範囲に多くの家庭が含まれるようですが、これはあくまで平均値です。前述の通り、お小遣いで賄う範囲や家庭の方針によって金額は大きく異なります。
大切なのは、平均額に合わせることではなく、ご家庭とお子さんに合った金額とルールを見つけることです。
まとめ:我が家だけの「正解」を見つけよう
中学生のお小遣いは、金額の多寡よりも、「お金とどう向き合うか」を親子で学び、考えるプロセスそのものに価値があります。
今回ご紹介したポイントや実例アイデアを参考に、ぜひお子さんとしっかり話し合い、納得のいく「我が家流お小遣いルール」を作ってみてください。この経験が、お子さんが将来、上手にお金と付き合っていくための大切な土台となるはずです。
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