お子さんが英検に向けて一生懸命がんばる姿は、とても頼もしく、応援にも力が入りますよね。その熱意を隣で見守るパパママに、一つ提案です。
「お子さんと一緒に、英検に挑戦してみませんか?」
実は今、子育てをきっかけに英語学習を再開し、親子で英検にチャレンジするご家庭が増えています。 大人が学び直す姿は、お子さんにとって最高の刺激になるだけでなく、家族の絆を深める絶好の機会にもなります。
この記事では、英語学習にブランクのあるパパママが、お子さんと一緒に「英検準2級」の合格を目指すための具体的なロードマップと、おすすめの学習法をご紹介します。
なぜ今、親が英検?しかも「準2級」なの?
「学生時代以来、英語なんて全く…」という方も多いかもしれません。しかし、親が学ぶ姿を見せることには、計り知れないメリットがあります。
- ✅ 子供の学習意欲がアップする: 親が楽しんで勉強する姿は、子供にとって一番のモチベーションになります。「ママも頑張っているから、私も頑張ろう!」と、学習が「やらされるもの」から「一緒に楽しむもの」へと変わります。
- ✅ 共通の話題で会話が弾む: 「この単語、どういう意味だっけ?」「面接の練習、一緒にやろうよ!」など、英検が家族の共通の話題となり、コミュニケーションが豊かになります。
- ✅ 自身のスキルアップと自信に繋がる: 英語力が上がれば、仕事の幅が広がったり、海外旅行がもっと楽しくなったりと、ご自身の世界も広がります。目標を達成する経験は、大きな自信にも繋がるでしょう。
そして、目標として「準2級」をおすすめするのには理由があります。
英検準2級は「高校中級程度」のレベルとされ、日常生活に必要な英語を理解し、使用できる能力が求められます。 基礎的な文法や単語をしっかり復習すれば、ブランクがあっても十分に合格を狙える、まさに大人の学び直しに最適な級なのです。 難しすぎず、かつ達成感のある準2級は、英語学習を再開する第一歩として理想的な目標と言えるでしょう。
合格までのマイルストーン:3ヶ月で着実に力をつける!
忙しい毎日の中でも、計画的に進めれば3ヶ月で合格を目指せます。学習時間の目安は、3級(中学卒業程度)の力がある方で約25〜30時間です。 1日1時間程度の学習を週末にまとめて行うなど、ライフスタイルに合わせて計画を立ててみましょう。
【スタート前】現在地を知る
まずは過去問を一度解いてみましょう。合格点に達しているかではなく、どの分野が苦手なのかを把握することが目的です。
【1ヶ月目】基礎固め:単語と文法を思い出す
- 単語・熟語: 準2級レベルの単語帳を1冊用意し、毎日少しずつ覚えていきましょう。「でる順パス単」シリーズは、多くの合格者が利用している定番の単語帳です。 スキマ時間にアプリで学習するのも効果的です。
- 文法: 中学・高校レベルの文法を復習します。忘れている部分を中心に、分かりやすい参考書で確認しましょう。「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズは、大人の学び直しにも人気です。
【2ヶ月目】実践力養成:4技能別トレーニング
- リーディング: 長文問題は、声に出して読んでみる「音読」が効果的です。
- リスニング: 聞き取った英語を追いかけて発音する「シャドーイング」がおすすめです。
- ライティング: 基本の型を覚え、模範解答を書き写して使える表現をストックしましょう。
- スピーキング(面接): 参考書などを活用し、声に出して答える練習をします。
【3ヶ月目】総仕上げ:過去問演習と時間配分
- 過去問演習: 時間配分を意識して、本番さながらに取り組みましょう。
- 苦手分野の克服: 間違えた問題は、なぜ間違えたのかを徹底的に分析し、同じミスを繰り返さないようにします。
おすすめ参考書&ツール
多くの合格者が利用している、定番の参考書をご紹介します。
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1. 単語帳:『英検準2級 でる順パス単 5訂版』(旺文社)
頻出度順に単語が並んでいるため、効率的に学習できます。 無料音声アプリ「英語の友」を使えば、いつでもどこでもリスニング対策が可能です。
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2. 過去問題集:『2024年度版 英検準2級 過去6回全問題集』(旺文社)
詳しい解説が魅力です。 過去問を解くことで、出題傾向を掴み、時間配分を体に覚えさせることができます。
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3. ライティング対策:『英検準2級ライティング完全制覇』(ジャパンタイムズ出版)
書き方の基本から、使えるフレーズまで網羅されています。 これ一冊でライティングの不安を解消できます。
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4. 二次試験・面接対策:『10日でできる! 英検準2級 二次試験・面接 完全予想問題』(旺文社)
面接の流れをシミュレーションでき、本番での緊張を和らげます。
親子で挑戦するから、もっと楽しい!
子供の成長をすぐ側で感じながら、自分自身も成長できる。親子での英検挑戦は、そんな貴重な体験をもたらしてくれます。合格という同じ目標に向かって一緒に努力した時間は、きっと家族にとってかけがえのない財産になるはずです。
「忙しいから…」「今さら…」とためらわずに、まずはお子さんの教科書を一緒に眺めてみることから始めてみませんか?
その一歩が、新しい未来への扉を開くかもしれません。
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