小学生から高校生までのおすすめ英語資格ロードマップ【主要4資格・英検協会情報準拠版】

英語学習

グローバル社会で活躍するために重要な英語力。その指標となる英語資格は、目標設定や進学・留学準備に役立ちます。ここでは、特に代表的な4つの英語資格(英検®、TOEFL iBT®、IELTS™、TOEIC® L&R)について、英検公式サイトの「各級の目安」情報に準拠しながら、小学生から高校生までの取得目標を学年別にまとめました。

学年 おすすめ資格 目標グレード / スコア
(英検®は公式推奨目安準拠)
ポイント
小学生
低学年
(1~3年生)
実用英語技能検定(英検®)
英検Jr.®
– 英検Jr.® (ブロンズ~ゴールド)
(余裕があれば) 英語に慣れ親しむ
  • 英語の音やリズムに親しむ。
  • 「楽しい!」が一番大切。
  • まずは英語を好きになることから。
小学生
中学年
(4~5年生)
実用英語技能検定(英検®) – 英検® 5級 (中学初級程度)
基本的な単語や表現を覚える
  • アルファベットや基本単語に慣れる。
  • 簡単な挨拶や自己紹介ができる。
  • 合格体験で自信をつける。
小学生
高学年
(6年生)
実用英語技能検定(英検®) – 英検® 5級 (中学初級程度)
(上級者は) 英検® 4級 (中学中級程度)
  • 中学英語への準備を意識。
  • 録音形式のスピーキングテストに挑戦。
  • 基礎固めを重視。
中学1年生 実用英語技能検定(英検®) – 英検® 5級 (中学初級程度)
(学習進度によって) 英検® 4級 (中学中級程度)
  • 中学英語の基礎をしっかり固める。
  • 学校での学習と連動させる。
  • 無理をせず着実にステップアップ。
中学2年生 実用英語技能検定(英検®) – 英検® 4級 (中学中級程度)
(上級者は) 英検® 3級 (中学卒業程度)
  • 文法の理解を深める。
  • 語彙力を着実に増やす。
  • 録音形式から面接への準備も。高校受験に向けて3級取得を意識。
中学3年生 実用英語技能検定(英検®) – 英検® 3級 (中学卒業程度)
(上級者は) 英検® 準2級 (高校中級程度)
  • 中学で学ぶ英語の集大成。
  • 初めての面接試験に挑戦。
  • 高校入試での評価(内申点加算や推薦優遇など)も期待。3級、準2級が目安。
高校1年生 実用英語技能検定(英検®)
(TOEIC® L&R 準備)
– 英検® 準2級 (高校中級程度)
(上級者は) 英検® 2級 (高校卒業程度)
(TOEIC® L&R: 300点~400点)
  • 高校レベルの英語力を身につける。
  • 大学入試での活用(出願資格、加点等)を意識し始める。英検®2級が一つの目標。
  • 英語4技能の土台を固める。
高校2年生 実用英語技能検定(英検®)
TOEIC® L&R
(TOEFL iBT® / IELTS™ 準備)
– 英検® 2級 (高校卒業程度)
(上級者は) 英検® 準1級 (大学中級程度)
– TOEIC® L&R: 400点~600点
(TOEFL iBT®: 40点~60点)
(IELTS™: 4.0~5.0)
  • 高校卒業レベルの英語力を確実に。
  • 大学入試での活用(英語試験免除、得点換算等)を本格検討。英検®2級~準1級、その他試験も視野に。
  • 留学や国際系進路も視野に。
高校3年生 実用英語技能検定(英検®)
TOEIC® L&R
TOEFL iBT®
IELTS™
– 英検® 2級 (高校卒業程度)
(難関大志望は) 英検® 準1級 (大学中級程度)
(最難関は) 英検® 1級 (大学上級程度)
– TOEIC® L&R: 500点~700点以上
– TOEFL iBT®: 60点~80点 (難関大80点~)
– IELTS™: 5.0~6.0 (難関大6.5~)

  • 進路に応じた資格・スコアを取得し、大学入試で有利に活用(出願資格、試験免除、得点換算、加点など)。
  • 将来の目標に向けて最終調整。
  • 志望校の募集要項を必ず確認し、必要な資格・スコアをクリア。

受験における英語資格の活用

英語資格は、高校受験や大学受験において、さまざまな形で有利に働く可能性があります。ただし、利用できる資格の種類、求められる級やスコア、評価方法は、都道府県、各学校、学部、入試方式によって大きく異なります。必ず志望校の最新の募集要項で詳細を確認してください。

高校受験での活用例:

  • 実用英語技能検定(英検®):
    • 3級以上が評価の対象となることが一般的です。準2級、2級を取得していると、さらに有利になる傾向があります。
    • 評価方法の例:内申点(調査書点)への加算、推薦入試の出願資格や加点、学力検査における英語科目の得点への換算(例:準2級で80点換算など)、合否判定での優先的な考慮など。
  • 具体的な基準や活用方法は、お住まいの都道府県の教育委員会の発表や、各高等学校の募集要項で確認が必要です。

大学受験での活用例:

  • 実用英語技能検定(英検®):
    • 2級以上が多くの大学・学部で、準1級以上は特に難関大学やグローバル系学部で評価されます。一部では1級が求められることもあります。
    • 評価方法の例:出願資格として認定、英語試験の免除、大学入学共通テストや個別学力検査の英語の得点に換算(みなし得点)、総合評価での加点など。
  • TOEFL iBT® / IELTS™ (Academic Module):
    • 海外大学への進学のほか、国内大学の総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜、国際系学部、グローバル入試などで広く活用されます。
    • 求められるスコアは大学・学部により幅広く、例えばTOEFL iBT®で61点以上、IELTS™で5.5以上などが一つの目安となりますが、難関大学ではより高いスコア(TOEFL iBT® 80点~、IELTS™ 6.5~)が求められることもあります。
  • TOEIC® L&R:
    • 一部の大学・学部で、推薦入試や総合型選抜の出願資格、英語科目の得点換算などに利用されることがあります。スコアの目安は500点~700点以上など様々です。
    • TOEIC® S&W(スピーキング&ライティング)のスコアも合わせて求められる場合や、4技能評価を重視する大学では他の試験が優先される傾向もあります。
  • 大学入学共通テストの英語の代わりに、これらの外部検定試験の成績を利用できる「みなし満点」や「得点換算」の制度を導入している大学も増えています。

重要な注意事項:

  • 英検® は「実用英語技能検定」の登録商標です。英検®の推奨目安や各級のレベルは、英検公式サイト「各級の目安」の情報に準拠しています。
  • 英検Jr.® は「英検Jr.」の登録商標です。
  • TOEFL iBT® および TOEIC® は Educational Testing Service (ETS) の登録商標です。
  • IELTS™ はブリティッシュ・カウンシル、IDP: IELTS Australia、ケンブリッジ大学英語検定機構の登録商標です。
  • 上記の目標グレードやスコアは一般的な目安です。お子さんのレベルや目標、学習状況に応じて調整してください。
  • 高校・大学入試や留学で資格を利用する場合は、必ず志望校の最新の募集要項や入試情報を直接確認し、どの資格がどのレベルで、どのように評価されるのかを正確に把握してください。
  • TOEIC® L&Rは主にリスニングとリーディングの試験です。スピーキングとライティングの試験(TOEIC® S&W)もあります。
  • 学習の進度には個人差があります。無理をせず、着実にステップアップすることが大切です。

ご自身の目標や興味に合わせて、最適な英語資格を選び、計画的に学習を進めていきましょう!

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